病院選び・医者選びに関する調査2019
- 2019年3月13日
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3. 病院に対する理想と現実 調査結果
- 「“医師からの評判がよい病院”より“患者からの評判がよい病院”を希望」72%
- 「“完治するまで入院治療”より“入院治療は極力短く通院治療で完治”を希望」56%
全回答者(1,000名)に、病院の利用や医療に関する2つの内容のうち、どちらの考えに近いかを聞きました。
まず、利用するなら「患者からの評判がよい病院」と「医師からの評判がよい病院」のどちらが望ましいか聞いたところ、「患者からの評判がよい病院」が72.1%、「医師からの評判がよい病院」が27.9%となりました。医師の評判よりも、受診した人からの評判がよい病院を利用したいという人が多数派となりました。
病院を利用するシーンについて、自身の考えは【P】【Q】のどちらにあてはまるか[単一回答形式]
次に、利用するなら「あらゆる診療科が備わった総合病院」と「1つの診療科に特化した専門病院」のどちらが望ましいか聞いたところ、「あらゆる診療科が備わった総合病院」が59.4%、「1つの診療科に特化した専門病院」が40.6%となり、総合病院を利用したい人がやや多くなりました。
男女別にみると、「1つの診療科に特化した専門病院」は、男性37.8%、女性43.4%と、女性のほうが高い割合でした。女性では、病院の専門性を重視する人が多いと考えられます。
病院を利用するシーンについて、自身の考えは【P】【Q】のどちらにあてはまるか[単一回答形式]
また、入院が必要な治療をするなら、「完治するまで入院したい」と、「入院は極力短くし、通院して治療を続けたい」のどちらにあてはまるか聞いたところ、「完治するまで入院したい」が43.8%、「入院は極力短くし、通院して治療を続けたい」が56.2%となりました。早く退院して通院治療に切り替えたいという人がやや多い結果となりました。
年代別にみると、「完治するまで入院したい」という人の割合が最も高かったのは50代(47.2%)、最も低かったのは40代(40.8%)となりました。40代は、職場での責任が大きくなる人や、子育て中の人が多い年代であることから、早く退院して日常生活に戻りたい人が多いと推察されます。
病院を利用するシーンについて、自身の考えは【P】【Q】のどちらにあてはまるか[単一回答形式]
- 「病院に行って心から感謝した経験がある」2人に1人
- 「病院に行って不快な思いをしたことがある」3人に2人
不快の原因 1位「横柄な態度」2位「不親切な対応」3位「長い待ち時間」4位「無愛想な態度」5位「説明不足」
続いて、全回答者(1,000名)に、病院に行った際の経験について聞いたところ、【病院に行って心から感謝した経験】がある人は51.3%となりました。また、【病院に行って不快な思いをした経験】がある人は63.5%でした。どちらも半数以上が経験していますが、【心から感謝した経験】より、【不快な思いをした経験】のほうが高い割合となりました。
病院に行って【心から感謝した経験】と【不快な思いをした経験】の有無[各単一回答形式]
病院で不快な思いをした経験がある人(635名)に、どのようなことで不快な思いをしたか聞いたところ、「医師・スタッフの横柄な態度」(57.2%)が最も高くなり、「医師・スタッフの不親切な対応」(43.9%)、「待ち時間が長い」(41.9%)、「医師・スタッフの無愛想な態度」(41.6%)が続きました。また、診察内容が十分ではないことを不快と感じた人が多く、「しっかり説明をしてくれない」(31.5%)や「いい加減に診察された」(25.4%)が上位となりました。「待ち時間が長い」は4割以上の人が不快と感じており、混雑した病院で待たされることが、多くの人にとって大きな負担になっていることがうかがえます。
性年代別にみると、20代女性では「医師・スタッフの無愛想な態度」(59.5%)、「自分の話を聞いてくれない」(32.9%)が、他の性年代よりも高い割合となりました。50代女性では「待ち時間が長い」(54.4%)、「診察時間が短かった」(27.8%)が、他の性年代より高くなりました。“3時間待ちの3分診療”という言葉で表されるような、長い待ち時間や短時間の診療に不快感を覚えた人が多いようです。
どのようなことで不快な思いをしたか[複数回答形式]※上位10位までを抜粋
対象:これまでに、病院に行って不快な思いをした経験がある人
- 魅力的な待ち時間対策 1位「ネット予約システム」、20代には「無料ドリンク」「テレビ」「マンガ」が人気
多くの人が、病院の待ち時間の長さに不快な思いをしていることがわかりましたが、待ち時間対策として、どのようなサービスが求められているのでしょうか。
全回答者(1,000名)に、診察待ちや会計待ちなどの待ち時間対策のサービスとして魅力を感じるものを聞いたところ、「インターネット予約システム」(61.9%)が最も高く、次いで「何分待ちかがわかるサービス」(56.3%)、「メールで順番を教えてくれるサービス」(39.5%)が続きました。待合室で延々と待ち続ける負担を減らすためのサービスに、魅力を感じる人が多いようです。
年代別にみると、20代では「無料ドリンクサーバー」(35.2%)、「地上波テレビの放映」(21.6%)、「豊富なマンガ」(18.4%)が、他の年代と比べて高い割合となりました。20代では、辛い待ち時間を少しでも快適に過ごしたいという志向が強いといえそうです。
また、子どもの有無別にみると、子どもがいる人では、「小さい子どもが遊べるような絵本・おもちゃおよびスペース」(20.5%)が5人に1人の割合となりました。小さい子どもの場合、待ち時間に退屈してぐずったり、騒いだりしてしまうことがあるため、子どもの退屈しのぎになる絵本やおもちゃなどに魅力を感じるパパ・ママが多いと考えられます。
病院の診察待ちや会計待ち対策のサービスとして魅力を感じるもの[複数回答形式]※上位15位までを抜粋
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