ビジネスマナーに関する調査
- 2016年6月2日
- ビジネス
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- ビジネスマナーのグレーゾーン
4. ビジネスマナーのグレーゾーン 調査結果
- ビジネスメールでこれってアリ?ナシ?「~させて頂く」は7割がアリ、「語尾に!」は?
「宛名で社名や部署を省略」や「遅刻・欠勤の連絡をメールだけ」は課長クラス以上のほうがアリ派の割合が高い傾向 - 就業時間中に「新聞や経済誌の閲覧」アリ派は4割半、課長クラス以上では6割半がアリ
「緊急性のない私用電話」はナシ派が大多数も1割はアリと回答 - 就業時間中のお菓子はどこまでOK?「匂いが漂うもの」と「食べて音が鳴るもの」はNG
- 身だしなみのアリ・ナシ「スーツにデジタル腕時計」はアリ、「ブランドロゴが大きく入ったバッグ」は?
全回答者(1,000名)に、ビジネスシーンでよく目にする事柄を提示し、ビジネスマナーとしてアリかナシかを答えてもらいました。
まず、メールに関する事柄について、ビジネスマナーとして"アリ"だと思うか、"ナシ"だと思うかを聞いたところ、「『~させて頂く』という言葉遣い」ではアリ70.6%、ナシ29.4%と、アリ派が多くなりました。その一方で、「上司や取引先のメールの結びで『取り急ぎ○○まで』を使うこと」(アリ46.4%、ナシ53.6%)や「宛名で社名や部署を省略すること(名前+様だけ)」(アリ32.9%、ナシ67.1%)などではナシ派のほうが多くなり、特に、「遅刻・欠勤の連絡をメールだけで行うこと」(アリ16.7%、ナシ83.3%)や「メールの語尾に感嘆符(!マーク)をつけること」(アリ17.7%、ナシ82.3%)では、ナシ派が大多数を占めました。これらは、職場の雰囲気や相手との距離感によって左右される面もあるかと思いますが、行わないほうが無難のようです。
役職別にみると、「宛名で社名や部署を省略すること(名前+様だけ)」(一般社員・職員クラス31.4%、主任・係長クラス33.1%、課長クラス以上44.1%)や「件名に"Re:"がいくつも続くこと」(一般社員・職員クラス30.9%、主任・係長クラス30.6%、課長クラス以上50.0%)、「遅刻・欠勤の連絡をメールだけで行うこと」(一般社員・職員クラス15.6%、主任・係長クラス15.7%、課長クラス以上26.5%)では、一般社員・職員クラスや主任・係長クラスよりも課長クラス以上のほうがアリ派の割合は高い結果となりました。これらのビジネスマナーについては、管理職のほうが寛容のようです。
メールに関する事柄について、ビジネスマナーとして"アリ"だと思うか、"ナシ"だと思うか[各単一回答形式]
- *全体(n=1000)
宛名で社名や部署を省略すること(名前+様だけ)は、ビジネスマナーとして"アリ"だと思うか、"ナシ"だと思うか[単一回答形式]
件名に"Re:"がいくつも続くことは、ビジネスマナーとして"アリ"だと思うか、"ナシ"だと思うか[単一回答形式]
遅刻・欠勤の連絡をメールだけで行うことは、ビジネスマナーとして"アリ"だと思うか、"ナシ"だと思うか[単一回答形式]
次に、就業時間中の自席での行動・お菓子の喫食について、ビジネスマナーとして"アリ"だと思うか、"ナシ"だと思うかを聞きました。
自席での行動についてみると、「デスクの掃除」(アリ80.1%、ナシ19.9%)と「社内行事(送別会や慰安旅行など)の計画を立てる」(アリ66.5%、ナシ33.5%)では、アリ派が多数となりました。
他方、「新聞や経済誌の閲覧」はアリ43.5%、ナシ56.5%とナシ派のほうがやや多くなりましたが、役職別にみると、アリ派の割合は、一般社員・職員クラスでは39.9%、主任・係長クラスでは48.8%、課長クラス以上では64.7%と役職が上がるにつれ高くなりました。業務に必要な情報収集かどうかによって意見が分かれる内容ですが、新聞や経済誌で業務に関連する情報を収集している管理職の人は多いのかもしれません。
また、「緊急性のない私用メール・メッセンジャー(LINEなど)のチェック」ではアリ20.0%、ナシ80.0%、「緊急性のない私用電話」ではアリ11.9%、ナシ88.1%となりました。緊急性のない私用の連絡はNGと考えるビジネスパーソンが大半という結果になりましたが、意外にもアリというビジネスパーソンも、緊急性のない私用メール・メッセンジャーのチェックでは5人に1人、緊急性のない私用電話では10人に1人の割合でいることが明らかになりました。年代別にみると、アリ派の割合は若い世代ほど高くなり、「緊急性のない私用メール・メッセンジャー(LINEなど)のチェック」では20代の4人に1人(25.6%)がアリ派という結果になりました。
就業時間中の自席での行動について、ビジネスマナーとして"アリ"だと思うか、"ナシ"だと思うか[各単一回答形式]
- *全体(n=1000)
就業時間中に自席で新聞や経済紙を閲覧することは、ビジネスマナーとして"アリ"だと思うか、"ナシ"だと思うか[単一回答形式]
就業時間中に自席で緊急性のない私用メール・メッセンジャー(LINEなど)のチェックすることは、ビジネスマナーとして"アリ"だと思うか、"ナシ"だと思うか[単一回答形式]
自席でのお菓子の喫食についてみると、「口の中にとどまるもの(アメ、ガムなど)を食べる」はアリ60.0%、ナシ40.0%とアリ派が多くなりましたが、「匂いが漂うもの(チョコレートなど)を食べる」はアリ36.1%、ナシ63.9%とナシ派が多数となり、「食べる時に音が鳴るもの(スナック菓子など)を食べる」ではアリ17.3%、ナシ82.7%とナシ派が大多数となりました。匂いや音で周囲の人が気になるものはNGのようです。
就業時間中の自席でのお菓子の喫食について、ビジネスマナーとして"アリ"だと思うか、"ナシ"だと思うか[各単一回答形式]
- *全体(n=1000)
また、業務中の身だしなみについても、ビジネスマナーとして"アリ"だと思うか、"ナシ"だと思うかを聞いたところ、「スーツ着用時にデジタルの腕時計をつける」ではアリが74.0%、ナシが26.0%でアリ派がナシ派を大きく上回りました。デジタル時計はカジュアル性が強いため、スーツ着用時には避けるのが無難といわれることもありますが、ビジネスパーソンの感覚としてはアリ派が多いようです。役職別にみると、アリ派の割合は、役職が上がるにつれ高くなりました。また、「男性がジャケットのボタンを一番下まで留めている」(アリ63.3%、ナシ36.7%)や「女性がジャケットのボタンを全て留めていない」(アリ59.6%、ナシ40.4%)、「ストライプ、ピンドット以外の柄が入ったシャツを着る」(アリ59.3%、ナシ40.7%)、「結婚指輪・婚約指輪以外の指輪をつける」(アリ55.5%、ナシ44.5%)でもアリ派が多数となりました。他方、「バッグに、一目でわかるほど大きく高級ブランドのロゴが入っている」ではアリが47.6%、ナシが52.4%とアリ派とナシ派が拮抗する結果となりました。また、「彩度が高い・鮮やかな色のシャツを着る(真っ赤、真っ青など)」ではアリ28.0%、ナシ72.0%とナシ派が多数となりましたが、アリ派の割合は役職が上がるにつれ高くなる傾向がみられました。鮮やかな色のシャツに対しては、管理職のほうが寛容な様子が窺えました。
業務中の身だしなみに関する事柄について、ビジネスマナーとして"アリ"だと思うか、"ナシ"だと思うか[各単一回答形式]
- *全体(n=1000)
スーツ着用時にデジタルの腕時計をつけることは、ビジネスマナーとして"アリ"だと思うか、"ナシ"だと思うか[単一回答形式]
彩度が高い・鮮やかな色のシャツを着る(真っ赤、真っ青など)ことは、ビジネスマナーとして"アリ"だと思うか、"ナシ"だと思うか[単一回答形式]
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