ビジネスマナーに関する調査
- 2016年6月2日
- ビジネス
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- やってしまいがちなビジネスマナーのミス
3. やってしまいがちなビジネスマナーのミス 調査結果
- 直近1年でやってしまったビジネスマナーのミスは?「敬語」「電話応対」「あいさつ」がトップ3
「敬語」「電話応対」でミスした20代女性はそれぞれ3人に1人 - 文書における言葉の誤用で気になること トップは「役職名と『様』『殿』の併用」で6割半
- 名刺交換のマナーで新人が間違えそうだと思うことは?
ビジネスパーソンだったら完璧なビジネスマナーで周囲の信頼を得そうだと思う芸能人の1位は、男性芸能人では「堺雅人さん」、女性芸能人では「天海祐希さん」となりましたが、実際のビジネスの現場では、どのような"ビジネスマナーのミス"が起こっているのでしょうか。
全回答者(1,000名)に、直近1年間にしてしまったビジネスマナーのミスを聞いたところ、「敬語」が最も多く21.7%、次いで、「電話応対」15.1%、「あいさつ(目上の方に"ご苦労様です"と言うなど)」11.6%、「トラブル・クレーム対応」11.4%が続きました。敬語を使おうとして変な日本語になってしまった、敬語を使っているようで実は正しくなかった、というようなミスをしてしまったビジネスパーソンが少なくない様子が窺えます。
性年代別にみると、「敬語」のミスをしてしまったのは若い世代ほど高く、20代男性では35.9%、20代女性では32.8%とそれぞれ3人に1人の割合となりました。また、20代女性では「電話応対」も34.5%と3人に1人の割合となりました。若いころにはよく敬語や電話応対で失敗した、というビジネスパーソンは多いのではないでしょうか。
直近1年間にしてしまったビジネスマナーのミス[複数回答形式]
- *上位10位までを抜粋
ビジネスパーソンが最近1年間でやってしまったミスのトップが敬語となりましたが、ビジネス文書やビジネスメールで言葉の誤用を目にしたというビジネスパーソンは少なくないのではないでしょうか。
そこで、全回答者(1,000名)に、ビジネス文書・ビジネスメールでしばしばみられる言葉の誤用を提示し、気になるか、気にならないか聞いたところ、『気になる(計)』(「非常に気になる」と「やや気になる」の合計)が最も多かったのは、「役職名と『様』や『殿』の併用」で65.7%、次いで、「『各位』と『様』や『殿』の併用」62.8%が続きました。"○○部長様"や"各位様"といった二重敬称のミスが気になる、というビジネスパーソンが多いようです。そのほか、「『お体をご自愛ください』と記述すること」(50.7%)や「『存じ上げる』と『存じる』の混同」(50.3%)、「文書・メールで『御社』と記述すること」(50.2%)も気になるというビジネスパーソンが半数以上となりました。
男女別に『気になる(計)』をみると、「役職名と『様』や『殿』の併用」(男性60.4%、女性74.4%)や「『各位』と『様』や『殿』の併用」(男性58.4%、女性69.9%)では男性より女性のほうが10ポイント以上高く、その他の項目でも女性のほうが高い傾向がみられました。言葉の誤用に対しては、男性より女性のほうが厳しいようです。
ビジネス文書・ビジネスメールでしばしばみられる言葉の誤用について気になるか[各単一回答形式]
- *「気になる(計)」(「非常に気になる」と「やや気になる」の合計)を表示
また、名刺交換のマナーについても聞きました。
名刺交換のマナーができているかどうかが、第一印象を左右することもありますが、新人が間違えてしまいそうだと思うマナーを、これまでに名刺交換をしたことがあるビジネスパーソン642名に聞いたところ、「相手と同時に名刺を差し出した場合は左手で受け取る」が31.2%、「両手で渡す・受け取る」が28.8%、「目下の人が先に差し出す」が26.9%で上位3項目となりました。名刺の受け渡しの際にミスが発生しやすいと考えるビジネスパーソンが多いようです。しかし、「名刺を受け取ってもすぐにしまわずテーブルなどに置く」(26.0%)や「目下の人のほうが低い位置になるようにして交換する」(24.3%)、「テーブルなどに置く際は、自分から見て左側に置く」(23.7%)、「目上の人から順番に交換する」(23.4%)なども2割台で続いており、新人がミスしてしまいそうだと思う名刺交換のマナーは多岐にわたるようです。
名刺交換のマナーのうち"新人が間違えそうだ、忘れそうだ"と感じるもの
- *対象:これまでに名刺交換をしたことがある人
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