若手と管理職の意識調査
- 2015年11月11日
- ビジネス
INDEX
- 年収額で見る価値観の違い
5. 年収額で見る価値観の違い 調査結果
- イメージする年収の最高額に大きなギャップ 若手は平均760万円、管理職は平均1,380万円
- 高望みしない若手 将来これくらいは欲しいと思う年収 若手平均は580万円、管理職より300万円低い結果に
若手と管理職における意識のギャップを考える際、その背景として、それぞれの金銭感覚の違いについても捉えておく必要があるのではないでしょうか。そこで、全回答者(1,000名)に対し、将来、出世したら貰えると思う年収の最高額はいくらだと思うか聞いたところ、若手(500名)では、「年収400万円」(20.8%)や「年収500万円」(16.8%)、「年収300万円」(15.2%)を中心に回答が集まり、平均額は759万円となりました。
男女別にみると、若手の女性は特に想定額が低く、平均額は523万円となっており、若手の男性(平均額1,004万円)のおよそ半分の水準となっています。
一方で、管理職では、「年収1,000万円」(29.8%)や「年収1,500万円」(23.8%)に回答が集中し、平均額が1,378万円となりました。管理職と若手を比較すると、若手は出世したときの最高年収額を管理職がイメージする最高年収額よりも600万円以上低く、男性のみで比較しても400万円近く低く見積もっている様子が窺えました。現在の役職や実際に貰っている給料の違いによる影響も考えられますが、相対的には若手のほうが将来を悲観的に捉えていて、会社からの報酬に期待をしていないといえるのではないでしょうか。
将来、(今よりも)出世したら貰えると思う年収の最高額(単一回答形式)
また、将来、これくらいは貰わなければと思う年収の下限額についても聞いたところ、若手では「年収300万円」(24.2%)や「年収400万円」(20.2%)に回答が集中し、平均額が582万円となった一方で、管理職は「年収1,000万円」(23.4%)が最多回答となり、平均額では879万円となりました。将来貰うことを期待する給料に対しての大きなギャップが将来設計の差となり、仕事や職場に対する意識の差として表れているのかもしれません。
将来、これくらいは貰わなければと思う年収の下限額(単一回答形式)
INDEX
- 年収額で見る価値観の違い