ソーシャルビジネス・社会貢献活動に関するビジネスパーソンの意識調査
- 2015年4月21日
- ビジネス
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- ビジネスパーソンの社会参加意識と社会問題への関心
2. ビジネスパーソンの社会参加意識と社会問題への関心 調査結果
ビジネスパーソンを指して、"社会人"と表現することがあります。就業という形で、社会を構成する一員としての役割を果たしているために"社会人"と呼ばれるようですが、ビジネスパーソンは仕事や仕事以外の面で、どのように社会と関わっているのでしょうか。そこで、"社会貢献活動"や昨今注目を集める"ソーシャルビジネス"について、社会人の意識を探るべく、20~59歳のビジネスパーソン1,000名(全回答者)に、「ソーシャルビジネス・社会貢献活動に関する意識調査」を行いました。
- 「自分の仕事が社会の役に立っていると感じる」58% 社会参加の実感が仕事のやりがいに繋がる傾向
- ビジネスパーソンが関心のある社会問題「高齢化」「少子化・晩婚化」「食の安全」
「経済的不平等」は26%、「いじめ・自殺問題」は23%、「独居老人・孤独死」は20%が関心を抱く! - ビジネスウーマンの26%は「女性の社会進出」に関心、20代の30%は「ブラック企業問題」に関心
はじめに、全回答者(1,000名)に対し、社会参加の実感について、《自分の仕事が、社会の役に立っていると感じる》か聞いたところ、『そう思う』(「非常にそう思う」+「ややそう思う」)が57.8%、『そう思わない』(「全くそう思わない」+「あまりそう思わない」)が42.2%となりました。
職業別にみると、会社員(正規)では『そう思う』が56.5%となり、公務員・団体職員(78.5%)と比較すると、民間企業に勤める方は社会参加の実感が低い傾向が窺えました。また、同じ会社員でも、会社員(派遣・契約)では、『そう思う』が46.5%と、正規社員よりさらに低くなりました。
仕事や勤め先組織の社会参加についての意識(各単一回答形式)
また、《仕事にやりがいを感じている》か聞いたところ、『そう思う』が50.4%となりました。この結果を、自分の仕事が、社会の役に立っていると感じる方と感じない方とで比較すると、役に立っていると感じる方は『そう思う』が74.6%、感じない方は『そう思う』が17.3%となりました。仕事を通じた社会参加の実感は、仕事のやりがいに影響を与えるようです。
仕事のやりがいについての意識(単一回答形式)
次に、様々な社会問題のなかで、関心を抱いているものは何か聞いたところ、「高齢化」が44.0%で最も高く、次いで、「少子化・晩婚化」が38.5%で続きました。以下2割台で、「食の安全」(28.9%)、「エネルギー・環境問題」(28.8%)、「介護・福祉(障害者や高齢者支援)」(27.5%)、「経済的不平等(貧富の格差)」(25.6%)、「ブラック企業問題(過労死、サービス残業など)」(23.8%)、「いじめ・自殺問題」(22.9%)、「独居老人・孤独死」(20.4%)が続きます。男女別にみると、男性は「エネルギー・環境問題」が34.8%で女性(22.8%)よりも高く、女性は「女性の社会進出・家事分担」が26.4%で男性(8.6%)よりも高くなりました。
年代別にみると、20代や30代の若年層では、「ブラック企業問題」(20代30.4%、30代27.2%)や、「女性の社会進出・家事分担」(20代25.2%、30代23.2%)などの、“労働環境”関連の社会問題への関心が他の年代よりも高くなっています。他方で、50代では、「高齢化」(59.2%)や「介護・福祉」(39.6%)、「独居老人・孤独死」(29.2%)といった、“高齢化社会”関連の社会問題への関心が他の年代よりも高くなりました。
関心を抱いている社会問題(複数回答形式)
- *上位15位まで抜粋
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