スキマ時間の有効活用とエクストリーム出社に関する調査

  • 2015年4月8日
  • ビジネス

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  1. 就業時間外の活動に取り組むために

5. 就業時間外の活動に取り組むために 調査結果

  • 就業時間外の活動を行うために意識していること 最多は「仕事とプライベートの区別」
    パパ・ママの4割強は「家族との時間も大切にする」を忘れず活動
  • より多くの人が就業時間外の活動に取り組むためには、就業時間の自由度や職場の支援と理解が重要か
  • 就業時間外の活動を"できそうだ"と思ったキーワード 過半数が「一人でもできる」と回答
    女性は、「働きながら」、「好きな時間に」、「安い」などが活動開始のポイントとなる傾向

始業前・休憩時間・終業後いずれかの活動の経験者(435名)に、就業時間外に、勉強・自己研鑽や、趣味、交流などの活動に参加するために、どのようなことに意識して取り組んでいるか(または取り組んでいたか)聞いたところ、最多回答は「仕事とプライベートの区別をしっかり付ける」(46.9%)、次いで「だらだら会社にいない」(43.0%)が続きました。仕事と就業時間外の活動が、お互いに影響を及ぼさないよう、気持ちや時間をしっかり切り替えて取り組むことが大事なポイントと考えられているようです。
子どもがいる方では、「家族との時間も大切にする」が、子どもがいない方に比べて高くなりました(子どもがいる43.1%、子どもがいない20.5%)。子どもがいる方が就業時間外の活動に取り組むにあたっては、家族と過ごす時間をおろそかにしないよう心がけることも、欠かせない意識と言えそうです。

就業時間外に、勉強・自己研鑽や、趣味、交流などの活動に参加するために、どのようなことに意識して取り組んでいるか(または取り組んでいたか)(複数回答形式)

  • 対象:始業前・休憩時間・終業後いずれかの活動の経験者
  • 上位10位抜粋

[仕事とプライベートの区別をしっかり付ける]全体46.9%子どもがいる46.7% 子どもがいない47.0%[だらだら会社にいない]全体43.0% 子どもがいる45.3% 子どもがいない41.9%[仕事も大切にする]全体38.4% 子どもがいる45.3% 子どもがいない35.2%[家族との時間も大切にする]全体27.6% 子どもがいる43.1% 子どもがいない20.5%[早く寝るなど睡眠や休息を管理する]全体25.7% 子どもがいる29.2% 子どもがいない24.2%[無駄遣いをしないようにする]全体22.3% 子どもがいる22.6% 子どもがいない22.1%[具合の悪いときなどは無理に参加しない]全体20.9% 子どもがいる16.8% 子どもがいない22.8%[友人・知人と過ごす時間も大切にする]全体18.9% 子どもがいる16.1% 子どもがいない20.1%[パートナーと過ごす時間も大切にする]全体16.6% 子どもがいる16.8% 子どもがいない16.4%[栄養バランスを考えた食事をとるようにする]全体15.2% 子どもがいる17.5% 子どもがいない14.1%

全回答者(1,000名)に、就業時間外に、より多くの人が勉強・自己研鑽や、趣味、交流などの活動に参加するために、どのようなことが足りていないと思うか聞いたところ、最多回答の「職場の環境(残業や始業時刻前出社を過度に要求されないことなど)」(36.8%)をはじめ、「職場の制度(フレックスタイムなど、勤務の時間を自身で決める 仕組みなど)」(33.4%)、「職場の支援(ワークライフバランスを促進する活動への支援金など)」(22.6%)、「職場の意識(社外の活動に対する上司や同僚の理解など)」(21.4%)と、上位は職場に関する項目が占めました。就業時間に関する項目が3割台、職場における活動への支援と理解が2割台となっています。
男女別にみると、女性は男性に比べて、「レッスンスクールなどによる活動支援(割引・サービス、利用可能時間など)」が高くなりました(女性18.4%、男性8.0%)。各種スクールが利用しやすい環境づくりに取り組むことで、女性の就業時間外の活動への参加が増えるかもしれません。
年代別にみると、20代は他の年代に比べて、「職場の環境」(45.6%)、「職場の意識」(28.8%)が高くなりました。20代は、職場の風土・体質的な面に、不足を感じる傾向にあるようです。

就業時間外に、より多くの人が勉強・自己研鑽や、趣味、交流などの活動に参加するために、足りていないと思うこと(複数回答形式)

[職場の環境] 全体:36.8% 男性:35.2% 女性:38.4%[職場の制度]全体:33.4% 男性:30.8% 女性:36.0%[職場の支援]全体:22.6% 男性:20.0% 女性:25.2%[職場の意識]全体:21.4% 男性:19.2% 女性:23.6%[職場の施設]全体:16.9% 男性:14.0% 女性:19.8%[レッスンスクールなどによる活動支援]全体:13.2% 男性:8.0% 女性:18.4%[居住地域・職場のある地域の環境]全体:11.5% 男性:9.0% 女性:14.0%[施設や飲食店などによる活動支援]全体:10.0% 男性:8.0% 女性:12.0%[行政の支援]全体:9.2% 男性:9.0% 女性:9.4%[朝活などの運営者の積極的な広報・宣伝活動]全体:6.8% 男性:5.0% 女性:8.6%[その他]全体:1.4% 男性:1.8% 女性:1.0%[わからない]全体:26.9% 男性:30.2% 女性:23.6%

就業時間外に、より多くの人が勉強・自己研鑽や、趣味、交流などの活動に参加するために、足りていないと思うこと(複数回答結果より抜粋)

職場の環境 年代[全体]36.8%[20代]45.6%[30代]36.8%[40代]32.4%[50代]32.4%

就業時間外に、より多くの人が勉強・自己研鑽や、趣味、交流などの活動に参加するために、足りていないと思うこと(複数回答結果より抜粋)

職場の意識 年代[全体]21.4%[20代]28.8%[30代]17.2%[40代]18.4%[50代]21.2%

始業前・休憩時間・終業後いずれかの活動の経験者および意向者(663名)に、就業時間外に、勉強・自己研鑽や、趣味、交流などの活動を、"できそうだ"と思った理由となるキーワードを聞きました。
最多回答は、「一人でもできる」で、過半数(54.4%)に達し、際立って高い割合となりました。無理に他の人と連れ立つ必要がなく、自分一人で始められる、と感じることが、こうした活動を始めるための第一歩となっているようです。以下、「簡単にできる・だれでもできる」(21.9%)、「楽しくできる」(21.4%)、「働きながらでもできる」(20.4%)が2割台で続きました。
男女別にみると、女性は男性に比べて、時間やお金に関するハードルがポイントとなっているようで、「働きながらでもできる」(女性26.5%、男性13.8%)、「好きな曜日・時間に参加OK」(同25.1%、9.7%)、「参加費用が安い」(同22.2%、10.3%)などの項目で女性のほうが高い割合となりました。

就業時間外に、勉強・自己研鑽や、趣味、交流などの活動を、"できそうだ"と思った理由となるキーワード(複数回答形式)

  • 対象:始業前・休憩時間・終業後いずれかの活動の経験者および意向者
  • 上位10位抜粋

[一人でもできる]全体:54.4% 男性:50.0% 女性:58.6%[簡単にできる・だれでもできる]全体:21.9% 男性:16.6% 女性:26.8%[楽しくできる]全体:21.4% 男性:17.2% 女性:25.4%[働きながらでもできる]全体:20.4% 男性:13.8% 女性:26.5%[好きな曜日・時間に参加OK]全体:17.6% 男性:9.7% 女性:25.1%[参加費用が安い]全体:16.4% 男性:10.3% 女性:22.2%[友達の輪が広がる]全体:12.8% 男性:13.8% 女性:12.0%[開催場所は好アクセス・駅チカ]全体:12.7% 男性:5.0% 女性:19.8%[途中参加・早退もOK]全体:11.8% 男性:8.1% 女性:15.2%[未経験者歓迎・未経験OK]全体:11.2% 男性:5.3% 女性:16.6%

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  1. 就業時間外の活動に取り組むために

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