家族の絆と老後の生活に関する意識調査

  • 2013年11月11日
  • その他

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  1. 老後の生活に関する意識

6. 老後の生活に関する意識 調査結果

  • 老後の生活を考える余裕はなし 「現在の生活で精一杯」が7割
  • 老後の生活イメージ 「不安」88%、家族との絆の強さが老後の不安を和らげる傾向

ここまでは、主に親孝行や親との連絡・状況確認についてみてきましたが、自分の老後については、現時点でどのように感じているのでしょうか。
まず、全回答者(1,000名)に、現在の状況について、老後の生活のことを考える余裕があるか、それとも現在の生活で精一杯か聞いたところ、70.4%の方が「現在の生活で精一杯」とし、「老後の生活を考える余裕がある」は29.6%と3割にとどまる結果となりました。

次に、自身の老後の生活のイメージについて、期待と不安ではどちらのイメージが強いか聞いたところ、「期待」は12.3%、「不安」は87.7%と、厳しい結果となりました。
老後の生活のイメージについて、家族との絆の実態で比較してみると、「期待」と回答した割合は、配偶者との絆が弱い層(212名)では7.1%、強い層(788名)では13.7%、また、子どもとの絆が弱い層(124名)では6.5%、強い層(876名)では13.1%と、絆が強い層は絆が弱い層の2倍前後となりました。老後を一緒に過ごせるパートナーや、サポートしてくれる子どもとの絆が強ければ、老後の不安は和らぐ傾向にあることが明らかになりました。

現在の状況について、あなたは、老後の生活のことを考える余裕があるか(単一回答形式)

自身の老後の生活のイメージについて、期待と不安では、どちらのイメージが強いか(単一回答形式)

  • "自分の介護をしてくれる人がいるのか不安"6割
  • 老後の生活に対する意識 "施設や介護サービスの利用"に大半は前向き

老後の生活のイメージを不安とした方が大多数を占めましたが、自分や配偶者の介護は、自分の老後の大きな関心事の一つではないでしょうか。
そこで、介護に関する意識について聞きました。
全回答者(1,000名)に、まず、自身の介護について聞いたところ、《自分の介護をしてくれる人がいるのか不安に感じることがある》では、同意率は59.8%と、介護の担い手がいるのか不安に感じている人が6割となりました。
また、施設や介護サービスの利用について聞いたところ、《自分に介護が必要になったら(老人ホームや介護施設に入るなどし)家族には迷惑を掛けたくないと思う》では同意率は91.9%となり、《自分に介護が必要になっても、介護のサービスは利用して欲しくないと思う》では同意率は13.1%となりました。自分の介護の担い手に不安を感じつつも、施設や介護サービスを利用し、家族には迷惑をかけたくないと思っている方が多いことが明らかになりました。

自分の介護に関する事柄について、自身の気持ち・考えにどの程度あてはまるか(各単一回答形式)

  • "配偶者の介護ができるか不安"8割近く
  • "配偶者に介護が必要になっても、自宅で一緒に暮らしたいと思う"7割
  • "将来、配偶者に介護が必要になったら、経済的に耐えられないと思う"4人に3人

次に、全回答者(1,000名)に、配偶者の介護について聞いたところ、《自分に配偶者の介護ができるか不安に感じることがある》では、同意率は77.0%となり、8割近くの方が配偶者の介護が担えるか不安を感じた経験があることがわかりました。
施設や介護サービスについてみると、《配偶者に介護が必要になっても、介護のサービスは利用したくないと思う》では、同意率は15.6%となり、《配偶者に介護が必要になっても、自宅で一緒に暮らしたいと思う》では、同意率が70.5%となりました。自分が配偶者の介護を担えるかとの不安はあるものの、介護サービスを利用しながら、自宅で一緒に暮らしたいと思っている方が多いという結果となりました。

また、《将来、配偶者に介護が必要になったら、経済的に耐えられないと思う》では同意率は4人に3人(74.0%)、《夫婦が同時期に介護を必要とするのではないかと不安に感じることがある》では同意率は65.1%となり、介護についての不安の中には、経済的な面や時期的な面が含まれている実態が明らかになりました。

配偶者の介護に関する事柄について、自身の気持ち・考えにどの程度あてはまるか(各単一回答形式)

  • 介護サービス利用に消極的な層 男性は女性の3倍以上に

配偶者に介護が必要になっても自宅で一緒にいたい方が7割と多く、パートナーとの絆が感じられる結果となりましたが、一方で自分や家族だけの介護では、"介護疲れ"が心配されます。介護が必要になっても自宅で暮らすには、介護のサービスを上手く活用することも重要になってくるのではないでしょうか。
しかし、自分の介護に"介護のサービスを利用して欲しくない"との思いがあるのは、男性では20.2%と5人に1人の割合となり、女性の6.0%に比べ3倍以上の割合となりました。また、配偶者の介護に"介護のサービスは利用したくない"との思いは、男性では24.4%と4人に1人の割合で、女性の6.8%と比べ、こちらも3倍以上の割合となりました。

自分の介護に関する事柄について、自身の気持ち・考えにどの程度あてはまるか(単一回答形式)
《自分に介護が必要になっても、介護のサービスは利用して欲しくないと思う》

配偶者の介護に関する事柄について、自身の気持ち・考えにどの程度あてはまるか(単一回答形式)
《配偶者に介護が必要になっても、介護のサービスは利用したくないと思う》

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