木下ゆーき
直感を信じて歩んだ道が、
今の幸せに繋がっている
1989年3月9日生まれ、愛知県出身。タレント・子育てインフルエンサーとして活躍中。元芸人でシングルファーザーの経験を持ち、現在は3児の父として再婚後の家庭を支えながら活動している。独自の発想力で「おむつ替え」や「イヤイヤ期」など子育ての悩みを笑いに変える動画がSNSで人気となり、総フォロワー数は160万人を超える。子育ての困難を共感と笑いで解決し、育児に悩む親たちに元気を届け、若い世代の母親や父親の間で高い支持を集めている。
- 木下ゆーきさんは、インフルエンサーとしてどのような活動をされているのでしょうか?
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少しでも笑ってもらえるような時間を届けていきたいなって思っています。
僕は『子育てインフルエンサー』として、笑いを交えた子育て情報を発信しています。SNSではInstagramやTikTokを中心に、子育ての「あるある」ネタやモノマネ動画をシェアしていて、特に2018年末にTwitterに投稿した『おむつ替え動画』がきっかけでフォロワーさんが一気に増えました。
アパレル店員や警察官の職務質問を真似た動画だったんですけど、たくさんの人に見てもらえて、それから本格的に「笑い」を通じて子育てを楽しくする活動を続けるようになりました。
- インフルエンサーとして活動しようとしたきっかけはなんでしょうか。
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子育てで悩むパパママに、ちょっとでも笑顔を。だから僕は発信を始めることにしました。
この活動を始めたきっかけは、ある虐待事件のニュースを見たことなんです。最初は「なんてひどい親なんだ」って思っていました。でも、その続報を読んだら、そのお母さんは3つ子を初めて育てる状況で、ミルクの回数も1日に何度もあって、ほとんど眠れない日々が続いていたんです。そこで初めて、「虐待」って必ずしも悪い親がやることじゃなくて、産後うつとか育児ノイローゼが原因になることもあるんだって気づいたんです。
僕も息子が小さかった頃、夜泣きで眠れない日々が続いて、寝かしつけた後に何気なくSNS開いたら、独身の友達が飲み会で盛り上がってる写真が出てきて、すごく孤独を感じたことがありました。そんな風に子育てで悩んでる人が、ふとSNSを開いたときに笑えるコンテンツがあったら救われるんじゃないかと思い、少しずつ笑いを交えて子育ての情報を発信するようになりました。
- 仕事と子育てはどのように両立していますか?
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「ガッキーからの連絡かも!」なんて冗談半分で考えられることで、少し気持ちが楽になりました。
僕にとって、仕事と子育ての両立が一番大変だったのは、長男が2歳で「いやいや期」になった頃でした。この頃は、シングルファーザーになって間もない時期で、子育てと仕事の両立に苦労しながらも、どうにか乗り越えていました。
特に辛かったのは、仕事中に保育園から「お迎えに来てください」という電話がかかってくること。最初は仕方ないと思っていたものの、何度も続くとスマホに保育園の名前が表示されただけで、ため息が出るようになってしまったんです。そこで思いついたのが、保育園の連絡先を「新垣結衣」に変えてみることでした笑。一瞬ですが、「ガッキーからの連絡かも!」なんて冗談半分で考えられることで、少し気持ちが楽になりました。もちろん、迎えに行くことは同じですけど、一瞬でも気が楽になると、その後の対応に少し余裕を持てるようになったんです。
- 父親として特に大切にしていることはなんですか?
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僕は自分のネガティブな面も隠さずに言葉にして出すようにしてるんです。
僕は父親だからこれをやるべきだ、といった役割にはあまりこだわっていないんです。「父親だから」というよりも、まず「親として」子どもにどんな姿を見せるかが大事だと思っています。子どもって親の姿を見て育つものなので、僕が汚い言葉を使えば子どもも真似をするし、親が誰かを思いやる言葉を使えば、自然と子どもも同じように人を思いやれるようになる。だから、自分がしてほしくない姿はなるべく見せないように心がけています。
ただ、それと同時に、僕は自分のネガティブな面も隠さずに言葉にして出すようにしてるんです。たとえば「仕事に行きたくないな」とか「今日はうまくいかなかった」といったマイナスなことも、家族の前で話します。そうすることで、子どもたちが何か困難にぶつかったときに、自分の気持ちを表に出していいんだ、って思ってくれればいいなと思っています。悩みや苦しさを抱え込まずに、家族の前ではそのままの自分を出してもいいんだと感じてもらえるよう、あえてマイナスな部分も見せています。
親としての役割って、いい面だけじゃなく、そういう部分も含めて子どもに見せていくことだと思っています。
- 子育てを通じて得た知識や経験を、他のパパママとどのように共有していますか?
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同じように悩む親たちに「自分だけじゃないんだ」と少しでも感じてもらえたらと思っています。
僕は、子育てで得た知識や経験を他の親御さんたちに共有するとき、「こうすべきだ」と押しつけるのではなく、「こういうやり方もあるよ」という引き出しの一つとして伝えたいと思っています。特に、SNSでは、僕が経験した子育てのエピソードや感じたことをシェアすることで、同じように悩む親たちに「自分だけじゃないんだ」と少しでも感じてもらえたらと思っています。
また、僕が出演しているトークショーでも、親子が一緒に楽しめる内容を意識しています。お堅い講演会のような形式ではなく、笑いを交えながら子育てのあるあるネタを披露して、「あ、こんなふうに乗り越えたんだ」と思ってもらえたら嬉しいですね。見てくれる方にプレッシャーを与えず、気軽に楽しんでもらいながら、少しでも子育てのヒントになるような発信を心がけています。
- 子育てを通じて学んだことが、仕事にどのように役立っていますか?
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子育て自体が僕にとっては大きな学びですね。
子育てを通じて学んだことを、そのままネタにしてるので、子育て自体が僕にとっては大きな学びですね。そして、忘れていた記憶を思い出させてくれる瞬間が、子育てをしていて本当に心地よいんです。たとえば、子どもと駄菓子屋さんに入って一緒にお菓子を見ていると、懐かしさが込み上げてきます。「ああ、これ、昔つまようじで食べてたなあ」、なんて思い出したりして。自分だけで見ていたらきっと感じられなかった、あの頃の感覚がよみがえるんですよね。
子育てって学びだけじゃなくて、こうして忘れていた自分の記憶を呼び起こしてくれる、心地よい瞬間でもあるんですよね。
- 将来に向けてどのような計画を立てていますか?特に大切にしている目標や夢について教えてください。
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今楽しめることや自分が面白いと思うことを、どんどん発信していきたいです。
将来の計画については、僕はあまり遠い先のことを考えていなくて、目の前の活動を楽しむことを大切にしています。今はSNSでたくさんのフォロワーさんに支えられ、企業とのタイアップなどのお仕事もいただけるようになったので、今後はテレビやウェブなど、SNS以外の場でも活動の幅を広げられたらと思っています。
先の長いビジョンというよりは、今楽しめることや自分が面白いと思うことをどんどん発信していきたいです。その結果として、もっと多くの人に僕の活動が届けばいいなと思っています。
- これまでの人生で、特に大切にしてきた生き方や目標は何ですか?
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ずっと自分らしく、好きなことを楽しんで続けていけたら、それが僕の最高のライフプランです。
これまでの人生で一番大切にしてきたのは、「好きなことを続ける」ということです。大金持ちになりたいとか、豪華な生活を送りたいという気持ちはなくて、ありのままでいられること、そして、そんな自分を好きだと言ってくれる人たちと一緒にいることが僕にとって生き方です。
理想の人生の終わり方も、豪華なお葬式や立派な祭壇に囲まれることじゃなくて、少人数でもいいから、本当に僕のことを好きだと言ってくれる人たちに囲まれて、「あの人は面白かったよね」って笑って送り出してもらえるような、そんな人生を送りたいと思ってるんです。つまり、ずっと自分らしく、好きなことを楽しんで続けていけたら、それが僕の最高のライフプランです。
- 人生において最も譲れない価値観や考えは、ありますか?
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完璧な子育てなんて、求めなくていいんです。大切なのは、たまには笑って肩の力を抜くことです。
僕が人生で一番譲れないと思っているのは、やっぱり「笑ってもらいたい」っていう気持ちです。この活動を始めるにあたって、最終的にはみんなに笑ってもらって、少しでも楽しい気持ちになってもらえたらと思ってやっています。
この価値観が生まれたのは、自分の過去の経験からです。15歳の頃から大道芸を始めて、そこからお笑い芸人もやっていたのですが、ずっと人前で笑ってもらうことが自分の根本にありました。笑いって、人を元気にしてくれるし、その瞬間だけでも悩みを忘れさせてくれる力があるんです。それを子育てやシングルファーザーとして大変だった時期に実感しました。
だからこそ、僕の活動の中では、「こうするべき」とか「こうしたほうがいい」みたいな押しつけはしないで、みんなに少しでも笑ってもらえる時間を作りたいというのが、ずっと一番大事にしている価値観です。
- 自分の人生を見つめ直して、ライフプランを変更したことはありますか?
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未来に関わることに真剣に向き合うようになり、それがライフプランの見直しにつながっています。
僕にとってのライフプランの見直しは、大きな転機が訪れたときに自然と行われてきた気がします。たとえば、学生時代に大道芸を始めたり、お笑い芸人を目指したり、会社員として働いてみたりと、これまでいろんな選択をしてきましたが、その都度「今の自分にとって何が一番しっくりくるか」を考えてきました。
そして、何より大きな見直しのきっかけになったのは、子どもが生まれたことです。それまでは社会のことなんて深く考えたことがなかったんですが、親になってからは子どもたちの未来を意識するようになりました。選挙もそうですが、未来に関わることに真剣に向き合うようになり、それがライフプランの見直しにつながっています。
- 人生の目標を実現するために、受けているサポートはありますか?
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動画のファンに好評なこともあって、僕の活動に欠かせない存在です。
一番のサポートはやっぱり妻ですね。どんな活動をするにも妻の存在が大きくて、動画の撮影を手伝ってくれたり、家族のことをしっかり支えてくれたりしています。妻の笑い声が動画のファンに好評なこともあって、僕たちの活動に欠かせない存在です。
シングルファザーだった時期を経て再婚してから、改めて家族の支えがどれほど大事かを感じています。妻が手術で入院したタイミングがあって、医療保険に入っていたおかげで金銭的に助けられました。人生予期できない出来事は起こり得るものだと思うので、お互い何かあったときに支え合えるように工夫しています。
いま全国を飛び回って活動できているのも、家族のために一緒にがんばってくれる妻のおかげで、本当に助けられています。妻のサポートがなければ、今の僕の活動は成り立っていないですね。
“もっとフィット”な
ヒトに共感する
メディケア生命のコメント
この度は貴重なお話をお聞かせいただき、誠にありがとうございます。
子育てと仕事の両立に奮闘されながらも、ユーモアを忘れず、前向きに進む木下ゆーきさまのお姿に、深く共感いたしました。
子育て中のご苦労や喜びを共有することで、多くの子育て世帯に笑顔と勇気を届けていらっしゃることに深く敬意を表します。
メディケア生命は、多様な人生を歩む方々に「もっとフィット」する保険商品を通じて、お客様一人ひとりの笑顔に寄り添ってまいります。